新疆初の地下古墳遺跡博物館がオープン

亀茲魏晋古墳遺跡博物館が15日、一般公開されました。

歴史文化の町として知られる新疆ウイグル自治区クチャ(庫車)市にある亀茲魏晋古墳遺跡博物館が15日、一般公開されました。これは新疆初の地下古墳遺跡博物館です。

亀茲魏晋古墳遺跡博物館は全国重点文化財保護対象であるクチャ友誼路墓群の跡地に建設されています。この墓群は新疆地域で初めて中原(中華文化の発祥地である黄河中下流域にある平原のこと)の河西(黄河の西)地区の古墳と構造が完全に一致した、漢代から流行したれんが室墓が見つかり、中央政権の新疆に対する効果的な管轄と管理を裏付け、魏晋南北朝時代の各民族が交流・融合した貴重な証しともなっています。この墓群は歴史を裏付け、補完する役割により、「2007年全国十大考古学新発見」の一つに選ばれています。

地下7~8メートルの深さに建造された博物館には、15基のれんが室墓の姿が完全に保存されており、その墓門や通路、墓室、耳室がはっきりと判明できます。墓の門の外側には目隠し用の塀が設けられ、門の楣(まぐさ)には青龍、白虎、朱雀、玄武など中国の伝統的な神獣のレリーフが施されています。一部の墓の主人は口に貨幣を含んでいるか、または手に持っていますが、これらはいずれも古代中原地区の墓葬の習わしです。また、れんが室墓内の大量の陶器、骨器、貨幣などの副葬品も、魏晋南北朝時代の中原と西域の緊密な関係を研究する重要な根拠となっています。(提供/CRI)

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