「そんな家族なら捨てちゃえば?」片山萌美、田中洸希ら新キャストのコメント到着

岩本蓮加乃木坂46)と竹財輝之助がダブル主演を務める、カンテレで7月18日スタートの連続ドラマ「そんな家族なら捨てちゃえば?」(木曜深夜0:25、関西ローカル)に出演する、片山萌美田中洸希SUPER★DRAGON)、森日菜美、こたつ、あみか(共にフォーエイト48)、SWAY(劇団EXILE)、水崎綾女からコメントが到着。さらに、Penthouseが歌う「花束のような人生を君に」が主題歌に決定した。

「そんな家族なら捨てちゃえば?」は、“家中に貼られたテープを越えてはいけない”というルールによって家庭内で孤独な生活を強いられている男・篠谷令太郎(竹財)と、複雑な“家族のクイズ”を解き明かそうとする娘・一花(岩本)が、家族の再生を目指す姿を描くヒューマンドラマ。原作は、芳文社のwebサイト「コミックトレイル」にて連載中の村山渉氏の同名コミックス。スキャンダラスなテーマと先が読めない展開がSNSを中心に話題を呼び、電子版を含む累計発行部数は100万部を突破している人気作だ。脚本は「サンクチュアリ-聖域-」(Netflix)を手掛けたヒットメーカー・金沢知樹氏が中心となって手掛け、オリジナルストーリーを盛り込んで展開していく。

ある事情で東京から引っ越してきた一花のクラスの転校生・倉敷光を演じる田中。表面上は明るくて周りに合わせることもできる光だが、本当は一花と同じく群れるのは好きではない。趣味がクイズで、一花と同じクイズアプリにハマっていることから意気投合し、“家族のクイズ”を解こうとする一花の協力者になる。

田中は、そんな光役について、「学生の方が年齢的には近いんですけど、最近ずっとサラリーマン役をやっていたので、あまり経験がない高校生役を演じられることになってうれしいです(笑)」と喜び、「光くんは、クイズが趣味という共通点から一花と仲良くなり、家族に対しての思いを知って『自分が話をして、一花の話を聞いてあげないと』と、一花のためを思った行動をしていく場面が多いキャラクターです」と説明。

加えて「そんな光くんにしかできない行動が序盤は特に大事になってくるんじゃないかなと思っています。ドラマ自体は悲しい物語でシリアスな場面が多いですが、一花が唯一元気になれる場所を作ってあげるのが光くんだと思っています。一花のためなら自分が犠牲になってもいい。一花思いな少年といった光くんのテンション感は、自分が作品の中で特に大事にしているところなので、監督さんともいろいろとお話をしてお芝居をさせていただきました」とコメントしている。続けて「このドラマで大事な役で携わらせていただいたことが、自分の中でも良い経験になりました。みなさんには光くんの心情と一花の心情を考えながら、一緒にこのドラマに隠されたクイズを解いていただきたいです!」と呼び掛けている。

森は、ドラマのオリジナルキャラクターとなる荻野琴葉役に扮(ふん)する。一花のクラスの中心的存在に琴葉は、“パパ活”で稼いで欲しいものは何でも手に入れようとするタイプ。転校してきた光のルックスが“タイプど真ん中”でなんとかして近づこうとする琴葉役で出演する森は、「お話をいただいた時は、率直にうれしい気持ちと、挑戦という言葉が浮かびました。今まで演じた事のない破天荒な役柄だからこそ、大丈夫かなという不安もあったのですが、任されたからには私にしか出来ない琴葉を、という使命感を感じました。全力でぶつかり、楽しみながら、この作品を作り上げる一員になれたら、と思いました」と意欲をのぞかせる。

また「台本を読んだ時から、いろいろな意味で衝撃を受けました。家族の形ってさまざまで、寂しさや苦しさなど、本当は優しい気持ちを持っているはずなのに分かり合えないもどかしさや、ゆがんだ愛がゆえのストーリー展開が次から次へと気になり、ページをめくるワクワク感がありました。原作を読ませて頂いた時も、それぞれのキャラクターが張り巡らせる空間がクセになってしまうほど、とりこになりました」と振り返った。

そして演じる琴葉について「小悪魔で恐ろしげな女の子です。1人だけの世界観があり、思うようにいかないと狂ってしまう程、感情表現がストレート。その中でも、自分で自分を一番大切にしている部分や、風変わりな様子が、深く知れば知るほど、いとおしく思います」と分析。さらに「物語も、登場するキャラクターも、捉え方一つでいろいろな形で受け取れると思います。家族の在り方、人との付き合い方など、このドラマを見てクスッと笑えたり、展開に驚いたり、見てくださる皆さんに存分に楽しんでいただきたいです。琴葉の一人称が“こっちゃん”なのですが、こっちゃんのコロコロ変わる豹変(ひょうへん)ぶりにも注目していただけるとうれしいです!」とアピールしている。

片山は、一花の母・篠谷和美役を務める。元々はおしとやかで優しく、真っすぐな性格だった和美は、ある出来事から人格が変わってしまう。一花の前では“良き母親”として振る舞う一方で、夫の令太郎に対しては家中に張り巡らせたテープを越えてはならないという異常なルールのもと、孤独な生活を強いている。

原作を読んでいたという片山は「お話をいただいた時は『あれをドラマにするのか!』と興味が湧きました。和美はやったことがない役柄だったので、チャレンジだと思ってオファーを受けました」と話す。和美を演じる上で悩んだところについては、「穏やかにしゃべっていたと思ったら突然怒りだすといった、和美のスイッチが突然変わるところ」と明かし、監督に相談したところ「全てを理解しようとするとできないと思うから、理解し切ろうとしなくて大丈夫」と言われて肩の荷が下りたと笑顔を見せた。

そのことが良い方向に向かったと言い「そこで安心したことでかえって、彼女の中でこれはちゃんと成立しているんだ、と理解ができた気がします。和美は真っすぐなので彼女なりの“ここからは悪だ”という線がきっちりあって、それを越えると内に秘めていた怒りとか悲しみとか絶望が出てくるのだと思います。他の人はたぶん理解できない線引きをしっかりすることを意識して演じました」とコメントしている。

さらに「ドラマは漫画とは違うストーリー展開をしていくので、私のように原作漫画ファンの方はドラマバージョンの『そんな家族なら捨てちゃえば?』だと思って楽しんでいただけたら。私は和美に感情移入して演じましたが、皆さんが誰に感情移入するのか、あるいは感情移入しないでどんな感想をいただけるのか、楽しみにしています。SNSでつぶやいたり、メッセージをいただけたりしたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

こたつは、一花のクラスの男子グループの中心的存在・大輝役で出演。悪ふざけが好きで、時々問題を起こしては、その状況を楽しんでいる。琴葉に弱みを握られており、頭が上がらない。そんな、ドラマオリジナルキャラクター・大輝役で出演が決定して喜ぶこたつは、「いつかは学校の生徒役としてドラマに出られたらなと思っていたので、また一つの夢をかなえることができました。将来、俳優を目指している僕にとってこの上なく幸せな時間でした」とうれしそう。

続けて、「いじめグループのリーダーという過去イチ大事な役をいただけて、最初は僕で良いのかなという不安もありましたが、いろいろな人に演技を見てもらって、俳優活動の飛躍にもつなげられたらと思い演技しました。今まで演じた役とはまた違った僕が見られると思うので、楽しみにしていただけたらなと思います!」と笑顔でアピール。今回はセリフが多かったらしいが、「いろいろな感情を出したり、セリフを言ったりできて本当にうれしかった」と喜び「周りの学生を演じている人たちの平均が20歳ぐらいで、僕だけ少し浮いてたかもしれないです(笑)」と苦笑した。

印象的なシーンとして「一花のスカートをガチで水で濡らすシーンがあるのですが、岩本蓮加さんが乃木坂のメンバーということもあり、こんな事をして世間に許されるのかと思いながら撮影に挑みました。一発撮りという、とんでもないプレッシャーの中、なんとか一発OKをいただきました。岩本さんは嫌な顔をせず、底知れぬプロ根性に本当に感動しました」と感心していた。注目ポイントについては、いじめのシーンで英語のYouTubeチャンネルのあいさつをまねしたシーンを挙げ、「奇跡的に自分も英語のYouTubeチャンネルを持っているのもあり、英語の発音には特に注目してほしいです!」と余裕の笑顔。

こたつと同じグループに所属するあみかも、ドラマオリジナルキャラクターとなる、美優役を担う。一花のクラスメイト、琴葉と仲が良く一緒にいることが多い。パパ活にハマっている琴葉に表面上は合わせているが、最近度が過ぎているため引いている。本作への出演が決まったあみかは、「漫画がSNSで流れてきていたので、オファーが来た時は『これがドラマ化するの!?』と『これに出られるの!?』という2つのうれしさを感じました。撮影前に漫画を全部読んでから参戦したので、『ここのシーンはこんな感じで撮るんだ』とかいろいろと知ることができて楽しかったです。われながらいじめっ子そうな役をうまく出来ました(笑)」と手ごたえを感じている様子。

また「生徒役とはいえ、役者の方たちのほとんどが年上だったので緊張しました(笑)。でも現場の雰囲気がすごくよくて、みんなと撮影外でも仲良くしゃべることができて楽しかったです。家庭に問題がある一花ちゃんがどうやってみんなとなじんでいくのか。そしてどんな気持ちなのか、その人になりきって考えながら見てほしいです」と付け加えた。

そして、SWAYが一花たちの高校の担任教師・荻野慎也役に抜てきされた。爽やかで熱血漢な教師として生徒たちからは慕われているが、それは偽りの姿。“不幸フェチ”であり、不幸な女性を見ると興奮を抑えきれないという荻野について、「普段は音楽活動が多いので、僕に役がいただけるなら何にでも挑戦したい気持ちでいました。今までは不良役が多く、それ以外の役柄にとても憧れがありました。なので僕にとって今回の訳あり先生はやりがいがたくさんある、とても魅力いっぱいな役でした。台本を読んで、確実に自分ですら見たことのない新しい自分の姿が見られる気がしてワクワクしました」と笑顔で明かした。

注目ポイントを聞かれると「学校では優しく生徒から好かれる先生の、とてもクセの強い裏面。そのB面が見どころです」と答え、「とてもやりがいのある役を演じさせてもらいました。お見せするのはとても恥ずかしいところがありますが、全力で挑みましたし、楽しくお芝居させてもらいました。ぜひ新しい僕を見てやってください!」とアピールしている。

そして、水崎が、光を溺愛しているシングルマザーの倉敷沙耶子役を担う。自分のことよりも光を優先してきた沙耶子は、通りすがりの令太郎のピンチを助けたことから令太郎のよき相談相手となる。令太郎の家庭での状況について「それは立派なDVですよ」と指摘できる間柄。もともと原作を読んでいたという水崎。「とてもすてきな作品だったので、実写化するのであればどのキャラクターでもやりたいなと思っていましたが、やるとしたら沙耶子がいいなと思っていました。なのでマネージャーさんから『オファーが来てます、沙耶子です』と言われた時は、とてもうれしかったです」と、興奮気味に語る。

続けて「謎を解いていくことによって、一花と令太郎の関係性や沙耶子と令太郎の関係性が、どんどん浮き彫りになっていくのを楽しみながら台本を読ませていただきました。沙耶子は不敵な笑みを浮かべるシーンが多くて『敵なのか味方なのか、なんなんだろうこの人?』と思いながら1話からずっと楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。今回はすっぴんに近い、化粧気がない役作りをしているのですが、話を追うごとに表情や行動で奇妙さを出していければいいなと思っています。今まで私がやってきた役とはまた一味違うので、注目していただきたいです」と役作りについて明かした。

主題歌に起用されたPenthouseの浪岡真太郎(Vo,Gt)は、「花束のような人生を君に」について「親から子どもに向けた温かなまなざしをテーマにした曲です。親子という関係は強くも脆(もろ)くもあり、常に変化を続けるものだと思います。それでも必ずその長い関わり合いの中に、愛にあふれる瞬間があるものだと思います。その美しい時間を切り取り、楽曲にさせていただきました。なんといっても僕たちはまだ誰も子どもがいないので、特に歌詞の部分では難しさもありましたが、自分たちが子どもだった頃、両親から向けられていたであろう思いを想像しながら制作しました。ドラマのストーリーはなかなかつらい時間が描かれることも多いですが、この曲がその中での救いとなれば良いなと思っています」と思いを伝えた。

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