MITB覇者のティファニーがWWE女子王者のベイリーと舌戦!#DIYがタッグ王座初防衛!新生ブラットラインがコーディを磔刑に処す!

今回のスマックダウンはウースター・ソース発祥の地とされるマサチューセッツ州ウースターのステイトファーム・アリーナから放送された。

オープニングではマネー・イン・ザ・バンク2024の覇者であるティファニー・ストラットンがブリーフケースを持って登場。史上最年少のミス・マネー・イン・ザ・バンクになった事で、これで公式にティフィー・タイムが始まった事を高らかに宣言した。続けてリヴ・モーガンの保持する世界女子王座、ロクサーヌ・ペレスの保持するNXT王座、そしてベイリーが保持する女子王座のすべてにキャッシュインする権利を得たところから、3人ともティフィー・タイムの領域にいるのよと警告した。

しかしどんなに憎まれ口をたたいても、マネー・イン・ザ・バンク戦で改めて実力を証明した事もあり、会場からは大「ティフィー・タイム!」チャントが送られる。そこに登場したのは女子王者のベイリー。王者の余裕からかマネー・イン・ザ・バンク戦での勝利を素直に称えると、2019年度の覇者としてアドバイスを送ろうとする。
2016年までは体操の全米代表候補だったティファニーに対して「2019年の時にはWWEが何なのかも知らなかったろうけど」と言うと、ティファニーは「2019年って100万年前でしょ?今は2024年よ。わたしがデビューしてわずか3年でWWE史上最年少のミス・マネー・イン・ザ・バンクになったのを、あなたは家でポテチでも食べながら1人で見ていたんでしょう?友達がいないから」と切り返していく。それを意に介さずベイリーは「わたしを狙うなら史上初のキャッシュ・インに失敗したミス・マネー・イン・ザ・バンクになる覚悟をしておいた方がいいわよ」と最後の”アドバイス”。
そこに登場したのは今年のクイーン・オブ・ザ・リングトーナメント優勝者として、サマースラムでのベイリーの王座挑戦が決定しているナイア・ジャックス。サマースラムで新王者になる事を決定事項のように語るナイアに対して、ベイリーは「もう2017年にあなたに潰されたベイリーではなく、グランドスラム・チャンピオンであるベイリーがあなたの相手よ」と強気に言い返す。返す刀で「もし万が一わたしがナイアに負けたら、あなたはナイアにキャッシュ・インするの?」とティファニーに問いかける心理戦も仕掛けていった。

ここから乱闘になるとナイアとの対戦が予定されていたミチンが竹刀を持って登場。そのままナイアとのシングルマッチに突入する。体格差もありながら多彩なキック攻撃で攻め込むミチンだが、ナイアの圧倒的なパワーで試合は一方的なものになっていく。それでもショットガン・ドロップキックからのキャノンボールを繰り出すミチンだが、トップロープに上ったところでデッドリードライブで落とされ、最後はサモアン・ドロップからのバンザイ・ドロップでフィニッシュとなる。
ナイアはミチンのセコンドについていたベイリーにも手を出しノックアウトしてしまうが、そこで会場からは「キャッシュ・インしろ!」という声がかかる。思わずキャッシュ・インしそうになるティファニーだが、もしここで王座戴冠に成功してしまうと、共闘しているナイアとサマースラムで対戦する事となる。
ナイアが「あんた、どういうつもり」とばかりに詰め寄ると、あわててブリーフケースを背中に隠してナイアの手を挙げる事で何事もなかったかのようにふるまうティファニー。
それでもサマースラムでの王座戦後にどちらが勝者であれ、キャッシュ・インする可能性は大きいだけに今後もティファニーの動向には目が離せない。

この日のメインイベントは先週のトロント大会で激闘の末に王座交代となったWWEタッグ王座戦のダイレクト・リマッチ。新王者組である#DIYのジョニー・ガルガノ、トマソ・チャンパ対Aタウン・ダウンアンダーのオースティン・セオリー、グレイソン・ウォーラーの対戦となった。
セオリーがガルガノの先制のトペをエルボーで迎撃し、ウォーラーもエプロンへのトルネードDDTをチャンパ相手に繰り出すなど、王者時代のおちゃらけた素振りは一切見せずに、攻撃的な姿勢でタイトル奪回を目指す挑戦者組。しかし王者組もDDT+フラットライナーやガルガノ得意のエプロンからのスピアーなどで流れを変えて、観客席からも「ジョニー・レスリング!」チャントで後押しをする。
挑戦者組も流れを引き戻そうと、#DIY得意のミーティング・イン・ザ・ミドルを逆に仕掛けるが、これはチャンパにかわされて同士討ち。続けてのウォーラーのニーアタックもかわされて同士討ちとなり、これでセオリーは戦線離脱。最後は茫然とするウォーラーにシャッター・マシンからのミーティング・イン・ザ・ミドルで王座防衛に成功する。
度重なる誤爆に場外でもめる挑戦者組だが、そのふたりを蹴散らしてジェイコブ・ファトゥが登場。そのままリング上の王者組ふたりにも驚異的な身体能力を発揮した空中殺法を次々と繰り出し、タッグベルトには目もくれずにソロ・シコア、タマ・トンガ、トンガ・ロアの3人をリング上に迎え入れる。

ソロは開口一番「マサチューセッツ州ウースターよ、俺を承認しろ」と切り出すと、観客席からは「ローマンを出せ!」との大合唱。構わずソロは「俺を承認しなかったらどうなるかはわかるだろう。俺を承認しなかった実の兄であるジミー(・ウーソ)は消した。ポール・ヘイメンも消した。そしてローマン・レインズ。ローマンは来ない。今は俺がいる。もし戻ってきても俺が”一族の長”だと承認させる。だが今はコーディ・ローデスだ。コーディに俺を承認させる。いるならとっとと出てこい!」と言うと、ここでコーディがダウンステイトのキングダムで登場する。
コーディはGMのニック・アルディスにはまだ話していないが、サマースラムでは統一WWE王座戦をソロ相手に行うつもりでいる事を伝えるが、もし自分がすべてを決めてもいいのなら今すぐにこの場でやってもいいと宣言する。
すると”新生”ブラッドラインの4人はゆっくりとコーディを囲んでいくがコーディはそれでもひるまずに立ち向かい、ソロ相手にクロスローズを決めようとするがこれはジェイコブがカット。一方的に襲われるコーディを見かねて、この日は同行を拒否されていたランディ・オートンもたまらず登場。ソロにエレベイテッドDDTは決めたものの多勢に無勢は変わらず、やはり袋叩きになってしまう。ソロとジェイコブはコーディをエプロンにトップロープとセカンドロープを使って磔(はりつけ)状態にした上で、オートンにタマとロアでの鉄階段攻撃、ジェイコブのスーパーキックと続けて実況席へのトリプル・パワーボムを狙っていく。
「やるなら俺を狙え!」と叫ぶコーディに見せつけるようにオートンを実況席に叩きつけさせると、ソロは無防備状態のコーディにサモアン・スパイクを決め、最後は4人でのブラッドライン・ポーズで今回の放送は終了した。

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