30代の会社員です。同年代の友人は「年収600万円」とのことですが、さすがに多すぎますよね? 30代の平均年収っていくらですか? 自分は「年収450万円」です…

自分の年収に満足している割合は?

そもそも自分の年収について、世の30代の人はどのように感じているのでしょうか。【みんなの転職「体験談」】を運営する株式会社スタジオテイルの調査によると、30代の年収満足度は次のようになっています。

__●満足している:5%
●少し満足している:26%
●少し不満:45%
●不満:25%__

「不満」「少し不満」に思っている人が多く、全体の70%が自分の年収について不満に思っていることが分かります。働くうえで年収がすべてではないですが、収入が多いということは仕事へのモチベーションアップにもつながります。

30代の平均年収とは?

30代の平均年収はどのくらいなのかを見ていきましょう。令和4年の国税庁による調査結果によると、30代の男女別平均年収は図表1の通りです。

図表1

国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査より筆者作成

図表1を見ると、30代の男女計の平均年収は450万円前後となっています。つまり年収600万円の場合、30代の平均年収を大きく上回っているといえます。ちなみに日本の給与所得者の平均給与は458万円です。ここからも、年収600万円は高収入だといえるでしょう。

30代の平均貯蓄額はどのくらい?

30代の平均貯蓄額についても、金融広報中央委員会のデータをもとに見ていきましょう(図表2)。

図表2

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]各種分類別データ(令和5年)

同データによると、30代の平均貯蓄額は「856万円」で、中央値は「337万円」です。平均値は少数の異常値の影響を強く受けてしまうため、中央値がより現実に近い数値と思ってよいでしょう。

さらに30代で金融資産を保有していない割合は28.4%となっており、貯蓄をしている人(中央値337万円)としていない人では約340万円の差があることになります。30代で貯蓄をしていない人は固定費の見直しを行い、早めに貯蓄に回す割合を増やすようにしたほうがよいでしょう。

30代の平均年収は約450万円! 貯蓄を行っていない人は早急に開始しよう!

今回は30代の平均年収と平均貯蓄額について解説しました。平均年収は約450万円となっており、貯蓄額の中央値は約337万円です。このデータを参考に、自身の収入や支出を見直す機会にするとよいでしょう。

出典

株式会社スタジオテイル 現在の年収に満足してる?年収アップへの取り組みは?400名へのアンケート結果
国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
金融広報中央委員会知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]各種分類別データ(令和5年)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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