Snow Man 目黒蓮・向井康二、月曜夜のドラマで活躍 それぞれにとってのターニングポイントに?

7月スタートの連続ドラマでも、Snow Manが大活躍している。月曜夜9時から放送中の『海のはじまり』(フジテレビ系)に目黒蓮、月曜夜10時から放送中の『マウンテンドクター』(カンテレ・フジテレビ系)に向井康二が出演中だ。

この2人はこれまでもドラマに出演し、俳優としてのキャリアを積んできた。目黒は2021年に放送された『教場Ⅱ』(フジテレビ系)で一気に注目を集め、『消えた初恋』(テレビ朝日系)や『トリリオンゲーム』(TBS系)などで主演を務めてきた。中でも目黒の名前とその演技力が一気に広がったのは、2022年放送の『silent』(フジテレビ系)だろう。同作で目黒が演じたのは主人公の佐倉想。想は高校卒業後、若年発症型両側性感音難聴を患い、聴覚を失ってしまうという難しい役だったが、見事に演じきった。

今回主演を務める『海のはじまり』は脚本・生方美久、監督・風間太樹、プロデューサー・村瀬健と、その『silent』チームによって制作されている。それについて目黒は「制作チームが僕のことを熟知していただいているということもあって、僕自身、自然と共感できる役柄だなと感じました」(※1)と大きな信頼を寄せている様子。さらに、「20歳の時デビューもしていない、この仕事を続けるかどうか迷っていた時期に、叶うわけがないけど憧れのことを書く夢ノートに、自分自身を奮い立たせるために半ば無理やり月9の主演をしたいと書いた日を思い出しました。本当に夢のような気持ちです」(※1)と語っており、同作への意気込みも十分なようだ。また、完成披露試写イベントの様子を見ると、共演者とも和やかな雰囲気。いい関係性を築きつつ撮影に望んでいるようだ。共演するのは、有村架純や池松壮亮、大竹しのぶなど唯一無二の演技力を持つ俳優陣。目黒にとっても学ぶことが一際多い現場になるのではないだろうか。

そして、向井もまた、昨今ドラマへの出演が続いているメンバーの一人だ。『特捜9』(テレビ朝日系)では、season5からseason7までレギュラーで出演。さらに2024年1月期のドラマ『リビングの松永さん』(カンテレ・フジテレビ系)に出演し、いよいよ“役者・向井康二”として存在感を示し始めている。今期の『マウンテンドクター』で演じるのは、主人公・宮本歩(杉野遥亮)の幼馴染で焼き鳥屋「しんちゃん」を営む小松真吾役。すでに放送された1話の様子を見ると、明るく賑やかな人物のようだ。制作発表会でも「焼き鳥の焼き加減も注目してほしい」と会場の笑いを誘っており、向井にピッタリの役と言えそうである。さらに、今回は初の父親役に挑戦することとなる。制作発表会でのインタビューでは、「お父さんと電話をする機会が増えましたね」、「父親と話していると自然と(父親役が)身につくかなと。背中で語る父親になれたら」と語り、意欲的に役作りに取り組んでいることも明かしていた。これまでと違った要素を持つ役を演じることで、向井の役者としての幅がさらに広がっていくのだろう。

こうして見てみると、二人にとって今期の出演作はターニングポイントとなり得る可能性は非常に大きい。今期の作品ではもちろん、今期以降出演する作品でも今までとひと味違った姿を見せてくれるのではないだろうか。まだまだ成長を続ける目黒と向井の姿を見守り続けたい。

※1:https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20240567.html

(文=高橋梓)

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