「忍たま乱太郎」応援上映、全国のファンが聖地・尼崎の名物映画館に集結 「100%」応援で次元の壁を超えた!? プロデューサーも来場

尼崎市の映画館、塚口サンサン劇場で6月30日に開催された「劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段」応援上映に全国からファンが集結しました。

サイン色紙や登場キャラクターを模したぬいぐるみが(撮影:関西キネマ倶楽部)

お手製のウチワやサイリウム、鈴などの鳴り物を手にした人々で劇場は満席。上映前の前説では“食堂のおばちゃん”に扮した塚口サンサン劇場の名物社員、戸村文彦さんが登場し「楽しむ準備はできてますか!」と客席にマイクを向けると、割れんばかり歓声が。

応援上映のために手作りされた力作
前説 割烹着ではなく、エプロン姿の戸村文彦さん(撮影:関西キネマ倶楽部)
上映前には応援上映のルールが(撮影:関西キネマ倶楽部)

オープニング曲「勇気100%」の大合唱、きり丸が宿題を忘れたシーンでは「コラ~!」乱太郎が怪我人の手当てをする場面では「やさしい!」「私も手当てして!」などの掛け声が飛び交う。ドクタケ忍者と稗田八方斎(ひえたはっぽうさい)が登場すると、会場のサイリウムが一斉に赤に変わり、劇場内はさながらドクタケ城に。クライマックスの戦に向けて「がんばれ!」「あとちょっとやで!」と会場は更にヒートアップ。絶叫に近い“全力応援”で幕を閉じました。

個性的な応援グッズも楽しい
アニメプロデューサー松山竜一郎さん。エンドロールで松山さんの名前が流れると客席からは「ありがとう!」(撮影:関西キネマ倶楽部)

本作のアニメーションプロデューサーである松山竜一郎さんもご来場。「この作品は公開日が東日本大震災の翌日(2011年3月12日)だったんです。東北を中心に上映できない映画館もあり、初日の舞台挨拶も全部中止になりました。上映する機会が減ってしまった、しかも14年近く前の作品をこんな形で上映していただけるなんて、非常に嬉しく思っています。」

前説を行った戸村文彦さんは「幅広い年齢層の方にお越しいただき、本当に皆さんに愛されている作品なんだと感じました。漫画原作者の尼子騒兵衛先生が物語を生んだ尼崎で上映できるのは、ファンの皆様にとっても素敵な体験になったのでは。12月に新作“忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師”も公開されますが、尼崎の映画館である限り、忍たま乱太郎を応援し続けていきたいです」とファンには頼もしいコメント。

来場者からは「元々好きな作品だったのですが、子供が生まれてまた好きになったので嬉しいです」「チケット発売開始の深夜0時ぴったりに購入しました!」「一人で来るのが寂しかったので、子供も連れてきました(笑)」「他の劇場なら声出すの恥ずかしいのに、塚口は全然平気だった」などの声。本気で応援することで、普通の映画鑑賞とは全く違う深い没入感が。スクリーンと客席の境界が無くなるような、貴重な映画体験でした。

熱気あふれる劇場(撮影:関西キネマ倶楽部)

塚口サンサン劇場では「あぶない刑事」の応援上映など、今後も個性的なイベントを続々企画中とのこと。是非SNSなどチェックを。

塚口サンサン劇場X
https://x.com/sunsuntheater
HP
https://www.sunsun.info/

(まいどなニュース特約・ゆきほ)

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