飲食業で「夏のボーナス」が40万円でした。友人と比べると少ないようですが、みんなそんなに多くもらっているのでしょうか?「平均」はどのくらいですか?

飲食業の夏のボーナス金額

厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等」によると事業所規模5人以上の飲食サービス業における昨年夏のボーナスの平均は5万9978円です。そのため、40万円もらった場合、飲食業の中ではかなり多い方だといえるでしょう。

全産業の夏のボーナス金額

夏のボーナスが40万円だった場合、飲食業の中では高い水準です。では、産業全体ではどうなのでしょうか?

同調査によると、全ての産業のボーナス平均額は39万7129円ですので、全産業の中では40万円はちょうど平均となります。

また、産業別に見ると、ボーナスの支給水準は業界によって大きく異なります。産業別の夏のボーナス平均額は図表1のとおりです。

図表1

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等を基に作成

このように、平均値で見ると飲食業は全産業の中で最も支給水準が低く、最も高い電気・ガス業との差は70万円近くあります。また、勤務する事業所の規模によっても支給水準は異なります。事業所に勤務する従業員の人数に応じたボーナスの平均金額は図表2のとおりです。

図表2

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等を基に作成

基本的には、会社の規模が大きくなるほど、ボーナスの支給額も高くなる傾向にあるようです。

まとめ

夏のボーナスの金額40万円は、飲食業の中ではかなり高い方ですが、全産業の中では真ん中くらいです。

なお、今回は実績がある昨年夏ベースの統計を用いましたので、今年も同じになるとは限りません。今年は多くの企業がベースアップを実施していますので、昨年よりもボーナスが増えるという人も少なくないでしょう。

ボーナスはほかの人の金額も気になりますが、大切なのは自分がもらえる金額と使い道です。貯蓄にはいくら回すのか、何にいくら使うのかなどの計画を立て、ボーナスを有効に活用しましょう。

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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