SixTONES、「GONG」「ここに帰ってきて」歌番組でどう披露? 毎度異なるステージで何度も楽しめるものに

SixTONESの13thシングル『GONG/ここに帰ってきて』が7月10日にリリースされた。すでにYouTubeで公開されている「GONG」のMVは900万回再生を突破、「ここに帰ってきて」は1,000万回再生を突破(7月12日現在)と勢いを見せる。

「GONG」は田中樹が出演したドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)の挿入歌で、「ここに帰ってきて」は京本大我が主演を務めた映画『言えない秘密』の主題歌として起用された。この両A面シングルを携え、様々な音楽番組でパフォーマンスを披露している。

「GONG」と「ここに帰ってきて」のTV初披露は6月1日放送『with MUSIC』2時間SP(日本テレビ系)。「今年で結成10周年イヤーを迎えるSixTONESが登場!」と紹介されたように、「GONG」では堂々たるパフォーマンスで魅了してくれた。“解釈の一致”とも言うべき揃いの革ジャケットをそれぞれのメンバーらしく着こなす6人が登場。拳を掲げるオーディエンスを前に、ライブハウスさながらの熱気に満ちたステージを届けた。一方、「ここに帰ってきて」では、白のワントーンコーデで登場。「GONG」でのロックでダークな雰囲気を変え、寂し気なピアノの旋律が響く中、あふれ出る感情をシルキーな歌声に乗せて歌い上げた。

6月26日には『週刊ナイナイミュージック』(フジテレビ系)に出演。トークのパートでは「SixTONESのモメごとを一刀両断」と題しつつ、平和なエピソードで、笑い合ったりツッコミを入れたりとメンバー全員参加のトークで楽しませた。この日はデニム素材のリンクコーデで登場し、2曲を披露した。カメラワークや曲調も相まってハードにもソフトにも見えるステージを届けた。

7月6日放送の『THE MUSIC DAY 2024』(日本テレビ系)では、会場の中央に設置されたオーディエンスに囲まれたセンターステージでパフォーマンス。パンクやロックを掛け合わせたモードなスタイルで登場した6人。京本は髪を結わえ、前髪には細いドレッドのような細い三つ編みにサングラスというパンクなスタイル。森本慎太郎も艶のあるやわらかいスタイルのヘアに大人の色気が漂い、激しく頭を揺らす松村北斗のラフなヘアとかっちりとしたジャケットとの対比もまた色気を増していた。激しい照明が飛び交う中で、ひときわ熱い歌唱とくるくる変わるフォーメーションのパフォーマンスに目が釘付けになった人も多いはず。

7月8日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では、「GONG」と「ここに帰ってきて」のフルサイズをテレビ初披露。「GONG」では赤い照明に照らされる6人が映し出されると、ジェシーが担当するAメロの歌い出し直前の絶妙なタイミングで炎が上がり、それが戦いの始まりを知らせる“GONG”のようであった。この日はTシャツやスニーカーなどのカジュアルなアイテムで田中はキャップをかぶるなど、ストリートカジュアルな雰囲気。「ここに帰ってきて」ではラブバラードらしく純粋な胸の内を表すかのような、白のカジュアルコーデで、髙地優吾はシンプルなホワイトコーデにさりげないネックレスがアクセントになっていた。

『with MUSIC』のパフォーマンス前には田中とジェシーがトークパートに出演。ジェシーは「ライブが好き」と話し、「その瞬間に生まれるものってありますし。全てを注いでる情熱の部分が刺さりまして」と、“同じ時間は帰ってこない”ライブ特有の魅力を語った。

前述の音楽番組でのパフォーマンスもその通りで、同じ楽曲ではあるものの、生歌唱や収録当日のコンディションによるボーカルのわずかな揺れをはじめ、ヘアスタイルに衣装など、画面を通して伝わってくるライブさながらの臨場感と熱気が魅力だ。

激しいロックと透明感のあるラブバラードというコントラストの強い楽曲、その2曲ともで存在感を表せるのはSixTONESならでは。音源だけでも聴きごたえはあるが、やはり彼らの楽曲は、ステージの度に絶妙に異なるパフォーマンス抜きには語れない。

現在発売中の『GONG/ここに帰ってきて』初回盤A・Bには『Medley from「VVS」at 京セラドーム大阪』として今年行われたドーム公演の一部をピックアップした映像が付属する。歌唱だけに留まらない豪華なセットを背に、全身で表現する彼らのパフォーマンスの熱気をぜひ体感してほしい。

(文=高橋梓)

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