岩手県内のジビエ(野生鳥獣肉)事業者が鹿肉のブランド化を進めている。品質基準や在庫管理システムを統一し「いわてジビエ」として全国に売り込む構想。大槌町や遠野市に加え、宮古市でも参入に向けた動きがある。首都圏を中心に高品質な鹿肉の引き合いは強く、連携して大口の販路を開拓し持続可能な産業に育てたい考えだ。
ブランド化は、県内で初めて処理加工施設を稼働した大槌町のMOMIJI(兼沢幸男代表取締役)が中心的な役割を担う。同社は鹿肉の品質を「プレミアム」「レギュラー」に独自に分類しており、こうした基準を共有する方向。
具体的には▽3歳以下の雄または4歳以下の雌▽銃で首か頭だけを狙撃▽捕獲後1時間以内に施設へ搬入-などの条件を満たせば、高品質なプレミアムとして供給している。