センスが良く見えます! スタイリスト直伝「オフィスカジュアルコーデのルール」

色柄を抑え、「シルエット」で見せる着こなし

お堅め企業のオフィスコーデでは柄はもちろんですが、派手な色の服も避けた方が良いという場合もあります。すると白・黒・グレー・ベージュ・ネイビーの無地アイテムを組み合わせるスタイルが基本に。当然ですがこのままだと着こなしが無難にまとまってしまいかねません。そこで意識をおくべきポイントは、シルエットです。トップスとボトムスのシルエットに適度なメリハリがある。袖丈、着丈、パンツ・スカート丈身幅のゆとりが適切なサイズであると、シンプルな服装でも美しい装いに感じられます。

スーツならやはりオーダー(もしくはセミオーダー)メイドをおすすめしますが、普段着ならアイテムの一つひとつのサイズ選びを吟味していかれると良いでしょう。

地味色でも「配色の配分」でセンスを表現

服装はベーシックな配色のみという制限があると、何をどう組み合わせても着こなしが「地味」になるのでは? と心配になるところ。確かに、着こなしの配色に限りがあると野暮ったさや、地味な印象になりやすいですが、その原因は配色の配分によるものが大きいです。

例えば、グレーのトップスに黒のパンツ、靴も黒で髪の毛も黒…といった着こなしは、全体的に重苦しい印象を与えます。ですが、グレーのトップス、ダークグレーのパンツ、パンプスと時計は白にシルバーのピアス…など明るさのある配色配分にすると洗練見えします。配色の配分はいちばん暗い色を2割、中間色を5割、明るい色を3割といった配分でコーデを整えるのがおすすめです。

海外の女性政治家コーデも参考の一つに

かしこまった場でのルックとして個人的に参考としているのは海外の女性政治家のコーデです。もちろん、女性政治家のコーデは公的な場におけるイメージ戦略も兼ねているので、実際の仕事着には向かないような派手な配色や着こなしも多いので全てが参考になるというわけではありません。ですが、それを差し引いても配色バランスやコーデのシルエットバランスは着こなしのお手本になるものが多いです。着こなしを丸ごと真似することは難しくても、コーデの一参考資料としてぜひチェックしてみてくださいね!

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