トレード候補の先発13人 菊池雄星やトレバー・バウアーの名前も

日本時間3日に先発投手アーロン・シバーリがレイズからブリュワーズへとトレードになったのを皮切りに、トレード市場は徐々に過熱していくと見られている。日本時間5日、『MLB.com』のマーク・フェインサンドはコンテンダー(プレーオフ争いをする球団)のターゲットとなるかもしれない13人の投手を紹介。トレード市場の目玉と見られる剛腕ギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)を筆頭に、ブルージェイズの菊池雄星、さらに現在メキシカン・リーグでプレーするトレバー・バウアーもその内の一人として取り上げられた。

今夏、先発ローテーションの補強を目指しそうな球団はドジャース、ガーディアンズ、パドレス、ツインズ、アストロズ、カーディナルス、メッツ、ジャイアンツ、ダイヤモンドバックスら。トレードデッドラインまで1ヶ月を切っても、今年は混戦模様が続き、売り手に回る球団は少ないと見られている。そのため売り手の球団にとっては有利な売り手市場になるとの予想が多い。

トレード候補の13人中、総合指標fWARが5位だった菊池雄星は、今年限りで契約が切れる“レンタル物件”。そのためチームが不調であれば真っ先にトレード候補に挙がるはずであり、ブルージェイズはまさに不調に陥っている。菊池は今年の18先発で防御率4.12をマーク。7回のクオリティスタートに加え、自責2以下の登板が11回あり、安定感を示している。奪三振力・制球力も平均以上、莫大な対価が不要な“レンタル物件”であることもあり、トレード市場では注目を集めるだろう。

さらにリストの末尾にはトレバー・バウアーの名前も。バウアーは2021年でドジャースでプレーしたのを最後に、D∨規定違反によってMLB機構から194試合の出場停止処分を受けていた。2021年にドジャースからリリースされたバウアーは、その処分が明けてもなおどの球団とも契約に至らず。昨年は日本球界のDeNAベイスターズでプレーしたのに引き続き、今年はメキシカンリーグでプレーしている。そのバウアーについてリーグの広報担当者は「トレバー・バウアーは懲戒処分を全うし、どのチームとも契約できる無制限フリーエージェントです」とコメントしたという。復帰を切望するバウアーについにオファーする球団は現れるだろうか。

◆フェインサンドが挙げた13人の投手は以下。(fWAR順)
ギャレット・クローシェ(ホワイトソックス) 18先発 QS11回 防御率3.02 141奪三振 fWAR3.7
エリック・フェディ(ホワイトソックス) 18先発 QS9回 防御率3.13 94奪三振 fWAR2.3
ジャック・フラハティ(タイガース) 15先発 QS9回 防御率3.24 115奪三振 fWAR2.1
クリス・バシット(ブルージェイズ) 18先発 QS9回 防御率3.43 94奪三振 fWAR1.8
菊池雄星(ブルージェイズ) 18先発 QS7回 防御率4.12 98奪三振 fWAR1.8
ザック・エフリン(レイズ) 16先発 QS5回 防御率4.19 72奪三振 fWAR1.4
ネイサン・イオバルディ(レンジャーズ) 14先発 QS6回 防御率3.15 80奪三振 fWAR1.0
タイラー・アンダーソン(エンゼルス) 17先発 QS9回 防御率3.03 67奪三振 fWAR0.9
フランキー・モンタス(レッズ) 16先発 QS6回 防御率4.19 62奪三振 fWAR0.9
カル・クオントリル(ロッキーズ) 18先発 QS10回 防御率3.77 74奪三振 fWAR0.9
ヘスス・ルザード(マーリンズ) 12先発 QS4回 防御率5.00 58奪三振 fAR0.6
マックス・シャーザー(レンジャーズ) 3先発 QS1回 防御率2.70 11奪三振 fWAR0.3
トレバー・バウアー 成績なし

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